子供の頃から洋服が好きで、大学は服飾科を専攻。将来もファッション関係の仕事に携わりたいと思いながら就職活動をしていました。特に関心があったのが、バイヤーの仕事。自分の目で売れる商品を選び、お客様に卸す。そして、その商品がお客様の売上に貢献する。そうやって自分の感性やスキルを活かしながら、価値を発揮できる仕事に憧れを持っていました。そんな中、学内の会社説明会で出会ったエトワール海渡。買付業務だけでなく、時にはオリジナル商品の企画もしているというバイヤーの方のお話はとても印象深いものでした。既に作られたものを売る卸売業者がコストをかけて自社開発を行うのは、リスクを伴います。それでもお客様が本当に欲しいものを提供しようとしているエトワール海渡の想いに胸を打たれました。

希望通りバイヤーの仕事に就いて20年以上経ちますが、就活当時感動した「全てはお客様のために」という会社の姿勢は、今でも私の中で大切な指針となっています。だからこそ、自分の仕入れた、もしくは企画した商品がお客様のお店で売れた時には大きなやりがいを感じます。そのためには、売上や仕入れ枚数などのデータだけではなく、市場のトレンドや消費者の購買傾向といった目に見えないものを読む力も非常に重要。月に約20件の展示会を訪れたり、他社ブランドのリサーチを日課にすることで、今売れる商品を見抜く力を磨いています。また、バイヤーが販売フロアに立ち直接お客様の声を取り入れられるのも、実店舗を持つ弊社だからこそできること。そういった日々のインプットが、お客様にとって最適な仕入れや最高の商品企画に繋がると思っています。